2023年6月11日日曜日

重力の恐ろしさ


・Knuhsの書斎 から転載

── アリスは墜落死する

▼高齢者なので…
 高齢者の私は、日々 重力と戦っています。年寄りの“愚痴”だと思って読んでください。

 先ず、足が重くなりました。腰も重いし、肩も重い。そして最近は口も重くなってきています(これは以前からそうだったと言う人もいますが)。ものを食べるとき以外は口を開くのも億劫になってきました。

 今や昼間でもまぶたが重くて重くて、普段は眼を細くしてその細い隙間から外の様子を見ているような感じなんです。

 そういったいろいろな重みに耐えかねてか、全身の皮膚や筋肉も(重力のせいで下に向かって!)たるんできているのです。

 気のせいでしょうか身長も少し縮んでしまったようです。普段は自分の身長など測ったりはしませんが、かかりつけ医のところへ行って計測すると、何と! 身長が短くなっているじゃないですか。今までは、白衣高血圧のように、医師の白衣を見て身が縮むような思いをしているせいだとばかり思っていたのですが、本当に短くなってしまったようです。これも重力のせいですよね。困ったことです。

 更に困ったことがあります。
 髪の毛が少なくなったなぁと思っていたら、実は頭部から顔の頬や顎の部分へと少しずつ移動(落下!)しているようなんです。多分 重力のせいではないかと疑っています。

 齢を重ねると、こういう苦しみが待ち構えているとは知りませんでした。各々方、気を付けた方がよいと思いますよ。

▼子供の頃は‥‥
 ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を読むと、アリスが兎穴に落ちる場面では、初速度のままゆっくりと落下していく様子にわくわくしたものです。重力の加速度など存在しない世界だったようです。

 思えば、重力の加速度など知らなかった子供の頃が懐かしいです。野外を自由に遊びまわっていた頃は実に楽しかったものです。高いところから跳べば下に落ちるのはごく自然なことであって、私は何の不思議も感じませんでした。重力などという概念を知らなくても、落下するのは当然のことと理解していましたから。

「詳しいことを書く余白がない」ので省略しますが‥‥

▼高校時代‥‥
 重力の加速度を知ったのは高校時代でした。物体の落下速度は時間とともに加速度的に速くなるという事実を学んだのです。そのとき使われた時間の単位は“秒”でしたが、“年”の単位で考えることなどありませんでした。

 しかし高齢者になってから気が付いたのですが、私の実感では“年”の単位で変化する側面にも目を向けるべきではないかと思うのです。これは、高齢者になって経験してみないと分からないことなんですけどね。

「詳しいことを書く余白がない」ので省略しますが‥‥

▼厳しい現実の世界へ‥‥
 最近は学校の校舎の窓から、あるいはマンションの屋上から飛び降りたりする子供が増えてきています。重力の恐ろしさを若者たちに知ってもらう必要があると思います。

 重力のことなど気にもしない若者たちに知ってもらうには、これはもう絶対に「アリスが兎穴に落ちる話」を持ち出して話すしかないと考えたのです。

 しかし「詳しいことを書く余白がない」ので省略しますが‥‥

▼教師となってプログラム作り‥‥
 教育現場での話ですからプログラムの名前は「アリスの墜落死」では悲惨な印象を与えてしまうので望ましくありません。そこで「アリスの墜落事故」程度で収めることにしました。

 「詳しいことを書く余白がない」ので詳細は省略します。

▼重力を逸らす方法
 つまり重力というのは、放射線と同じように身体に過剰に浴びると健康には良くないのです。そこで、重力をできるだけ過剰に浴びないで済む方法「重力を逸らす方法」を紹介したのですが‥‥、5年くらい前に書いたのですが、残念ながら誰にも、ほとんど、いや20人位かな、しか読んでもらえなかった代物です。

   関心のある方は、以下の掲示板から
  「重力の恐ろしさ[Rewrite版]」を選んで読んでください。

素歩人徒然【掲示履歴】


2023年5月14日日曜日

大谷伝説について考える


・Knuhsの書斎 から転載

── 大谷マナーから大谷効果へ

▼筋書きを作ったのは誰か?
 2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が侍ジャパン優勝という劇的な形で幕を閉じてからもう2ヵ月以上が過ぎようとしている。私はスポーツ誌を購入して関係する記事を読んだり、ウェッブ上の記事や写真を見ては当時の記憶を思い起こして楽しんでいる。いつまでも飽きることがない。

 SNS上では、最近はスポーツ関係の記事が多くなっているので、関心のあるテーマを見つけるとリンク先の元データの方を読む。アメリカのスポーツジャーナリストが書いた記事の紹介だったりすると英文記事の方を読みたくなる。

 SNSの記事は入れ替えが激しいから、以前読んだ記事をそうとは気が付かずに繰り返し読まされることもある。しかし同じような記事を読まされていても一向に飽きることがないから不思議である。

 WBCでの日本の勝利はあまりにも劇的過ぎて「一体誰がこの筋書きを作ったのだろう」と思うことがある。まるでマンガを読んでいるようだと言う人もいる。こちらの期待した通りに筋書きが進んで行くので、何かマンガ本の筋書きを見ているような気がしてくるからであろう。

 4月になるとメジャーリーグの試合(MLB)も始まり・・・・・

【 続きは、本文の方を読んでください。 】

 

2022年8月13日土曜日

四色問題とは


・Knuhsの書斎 から転載

── “四色問題”をどう読むか?


 NHKテレビで「笑わない数学」という番組(*1)をやっている。
 この番組では、いろいろな難しい理論を解きほぐし私のような門外漢でも“分かった積り”にさせてくれる頼もしい番組である。本当のところは正確には分かっていなくても、これを視聴すると何だか分かったような気がしてきて、自然と自ら“分かったこと”にしてしまう。そんな気にさせてくれる効果があるから、私は何時も大いに楽しませてもらっている。毎回、次のテーマが待ち遠しくなる。
【注】(*1)毎週水曜日の夜に放映されるが、主なテーマとしては以下のものが予定されている。「リーマン予想」,「フェルマーの最終定理」,「連続体仮説」,「四色問題」,「ガロア理論」,「abc予想」,「確率論」,「P対NP問題」,「カオス理論」,「ポアンカレ予想」,「暗号理論」,「虚数」,‥‥ 世の天才数学者たちを苦しめてきた数々の難問の世界を1回30分に凝縮して分かりやすく掘り下げてくれる番組です。
 先日放映されたテーマは「四色問題(*2)だったのだが、このときは私は別の理由(確かめたいことがあった)で放映当日が待ち遠しかった。
【注】(*2)どんな地図でも四色あれば塗り分けられるという問題。
 この番組の唯一の登場人物は、舞台回しの役を演じるお笑い芸人の尾形貴弘氏である。彼が登場し「今回のテーマは“四色問題”!」と叫んだとき、自分が確かめたかったことが確認できた瞬間でもあった。そして私は「あぁ、やっぱり‥‥」と、正直 少し落胆したのであった。

 彼は「よんしょくもんだい !」と叫んだのである。

【 続きは、本文の方を読んでください。 】



2022年7月10日日曜日

参院選の投票日


・Knuhsの書斎 から転載

── 投票箱の中を確認しました


 今日は参院選の投票日である。前回の選挙(2021-10-31)では近所の小学校に設けられた投票所に10時頃出かけて行ったら、既に投票する人たちの長蛇の列ができていて「牛歩」をする破目になった。その反省から、今回は早起きして空いている内に投票を済ませてしまうことにした。

 投票は午前7時からである。6時頃に起床して朝食も摂らずに行くことにした。投票所は前回と同じ場所なので7時頃家を出る積りだったのだが、早めに準備ができてしまったので少し時間を早めて6時45分頃に家を出ることになってしまった。5分程で投票所に着くと、既に多くの人が来ていると思いきや、入り口には誰もいない!! 時間を見ると6時50分である。10分も待つことになる。入口の前で一人で待つことになった。

 しばらくすると5~6人の人たちが私の後ろに並び始めた。ここで私は、自分が待ち行列の先頭だすると投票箱の中が空であることを確認する立場になるのかもしれない考えた。当然そういう名誉な(?)役割を務めたいと思って多くの人が並んでいるものと思っていたのである。意外であった。順番を代わってあげようか。しかし数人のグループで確認するのかもしれない。もともとそんな積りではなかったのだが。初めての経験なのでよく分からない。

 そうか、私が選挙で投票できる機会はもう少なくなっている。もしかするとこれが最後の機会になるのかもしれない。その役を務めるのは、それはそれで一つの記念になるかもしれないと考えた。

 7時数分前になると扉が開かれ中に入ることを許された。一列になって先に進むと手を消毒する場所があり、消毒を済ませて更に先に進む。ここで係員から投票開始の挨拶があり、秒読み段階に入り7時の時報とともに受付が開始された。

 順番に受付をすませると、最初に県選出議員の投票である。用紙をもらい記名する。その投票用紙をもって投票箱の前に進むとそこで儀式が待っていた。投票箱は上蓋がない状態でまだ鍵は掛かっていない。係の人が箱を斜めにして中が見えるようにし「中に何もないことを確認してください」と言う。あぁこういう形式でやるのかと私は初めて手順を知ることになった。したがって先頭に並んだからといって、必ずしも確認する人になれるとは限らない。私がもし最初の記名で手間取っていたら最初の投票者にはなれなかったことになる。

 引き続いて比例代表の投票である。私はその記入に少し時間を掛けることにした。比例代表の投票箱は別の箱であるからこれも確認作業が必要になる。それは次の人に譲ることにしたかったのである。それが目当てで早くから投票所に来た人もいるかもしれないと考えたのである。幸い、私の後ろに並んだ女性が確認作業をしていた。私はなぜかほっとした気持ちになったのであった。


2022年7月6日水曜日

スポーツ仲間


・Knuhsの書斎 から転載

── 初めて仲間ができました


 最近、面白い経験をした。多摩川のサイクリングロード(*1)を歩いていて親しく話の出来る仲間を見つけたのである。

▼私の好きなコース
 私は天気が良ければ毎日でも運動をしたくなる性格で、最近は専らウオーキングをすることを日課としている。私が好きなウオーキングのコースは、景色が良くて太陽が輝いてさえいれば良い。したがって大抵は明るい時間帯に運動をすることにしている。特に夏の太陽がじりじりと照り付ける環境下で汗を流しながら運動する(*2)のが一番生きがいを感じる瞬間である。最近の医学知識では紫外線の害や熱中症の危険性が指摘されているが、そういう知見がなかった頃からの習慣であるから容易にはやめられないでいる。
【注】(*1)正式名称は「多摩川ふれあいロード」と言う。

【注】(*2)春の桜の季節に撮った写真ですが、太陽の光に溢れる雰囲気は感じ取れると思います。左手の桜並木が切れるあたりからは東京の街並みが見えるようになります。


 いつ頃からこのコースで運動をし始めたのか正確には覚えていない。・・・
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2022年6月11日土曜日

自作アクセスカウンターの利点




── 最近のアクセス履歴から分かったこと


 自作のアクセスカウンター(*1)を使っていると、以前は気が付かなかったことが、いろいろと見えてくるようになる。その一例をここで紹介してみようと思う。
【注】(*1)詳しくは、アクセスカウンター(その3)【素歩人徒然(203)】を参照してください。 ここで私は、従来からのカウンター機能に疑問を持っていることを述べ、カウンター値に影響させないでカウンター値を利用できれば、いろいろ活用法があると主張しました。
▼2022年5月の一か月間の日々のアクセス記録を集計し、その中から【素歩人徒然】欄で読まれた作品のみを摘出してみた。その結果、ほぼ毎日読まれているエッセイが結構あるものだと知って自分でも驚いている。それも新旧取り交ぜて、いろいろなものが読まれているようだ。嬉しいことである。

 昔書いたものになると“タイトル”を見ただけでは自分で何を書いたのか思い出せないものもある。読者が何に関心を持って、わざわざ辺鄙な場所(?)にある私のホームページまで覗きに‥‥(いや、いや。)読みに来てくださるのかを知りたくもなる。

 そこで、(カウンター値に影響を及ぼさないよう注意して)抜かりなく家のコンピュータ上にあるローカル・ホームページ上の作品を読んで見ることにする。なるほど、そういうことか。ふん、ふん、なるほど、なるほどと昔書いた文章を自分で読んで感心したりしている(困ったものである)。
 

▼この表の見方ですが、
 ・左列に示すエッセイが、
 ・1日から31日までの間に何回アクセスされたかが示され、
 ・その合計が右列に記入されている。

 細かい字なので読み難いかもしれません。クリックして拡大するとそれぞれの画面に合わせて拡大(場合によっては縮小されることもある)されます。更に、もう一度クリックすると画面からはみ出す程度まで拡大できるはずです。
 私は切れ長の眼(?)をしていますから、この程度でも悠々と左端から右端まで見通すことができます(ウソです!)

▼以下に示す表は、全体のアクセス記録をまとめたものです。

 個々に関心があるものは是非読んで見てください。その場合、左欄に【カテゴリー】名が示してあるので、それぞれの【掲示履歴】から捜して読んでください。【掲示履歴】内の位置はエッセイ欄のタイトルの先頭にある(ct143)なら143番目になります。






2022年5月21日土曜日

白内障の手術と斜視


・Knuhsの書斎 から転載

── 長年の疑問が解けました


 最近、白内障の治療過程で自分の眼が斜視(*1)であることを知った。普通は左右の眼は同じところを見ているが、見ている積りでも左右の視線がずれてしまうのを「斜視」という。わずかな視線のずれは誰にでもあるらしいから、今まで私が眼のことでいろいろと悩まされてきた原因が実は斜視にあるのかもしれないと思うようになった。ご同輩の方々の参考になるかもしれないと思い、ことの顛末を記しておこうと思う。
【注】(*1)斜視とは、左右の眼の視線が違う場所に向いている状態を言う。ずれの方向によって、内斜視、外斜視、上下斜視、回旋性斜視などがある。
▼白内障の手術
 数か月前のことになるが、私は白内障の手術を受けた。手術の結果は良好だったのだが、慣れないせいかなかなか以前の状態に戻らない。もちろん手術をして良くなった面はいろいろある。不思議な体験もしている(それについては後述する)。逆に相変わらず悩まされている面も残っているので、最初にその点に触れることにしよう。

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2022年2月1日火曜日

「素歩人徒然」欄の最近の掲示


・Knuhsの書斎 から転載


【ホームページの移動】

 ホームページを以下の場所に移動しました


http://home.s05.itscom.net/knuhs/index.htm

「素歩人徒然」欄の最近の掲示です

アクセスカウンター(その1)「カウンターが使えなくなりました」 
アクセスカウンター(その2)「ホームページの移動」       
アクセスカウンター(その3)「カウンター機能を自作する」    





2021年11月1日月曜日

名前は短めに


・Knuhsの書斎 から転載

── 眞鍋博士の名前について考えた


▼眞鍋博士の名前
 今年のノーベル物理学賞は、日本人の眞鍋淑郎(まなべ・しゅくろう)博士が受賞することになった。1969年、気候モデルに関する研究で世界で初めて大気循環と海洋循環とを組み合わせた「大気海洋結合モデル」を発表した業績に対するものである。大変嬉しいニュースであった。

 テレビニュースで眞鍋博士のインタビューを見ていたら、アメリカでは名前の「しゅくろう」が発音しにくいので“スキ”(suki?)と呼ばれている、という意味のことを話しておられた

 それを聞いた私は“しゅくろう”がアメリカ人にとって発音しにくいとは到底思えなかったので、おそらく他国の人の耳慣れない名前が覚え難いから単に短くしただけのことだろうと考えた。それにしても、短くしたら“suki”になったというのはどういうことだろうか、と益々納得がいかなくなってしまったのである。

 そんな疑問をいだきながら数日が経過したのち、私は或る事にハタと気が付いたのである。もしかしたら‥‥、そうだ(!)調べてみよう。私は眞鍋博士の英字の名前表記を確かめることにした。インターネット上で検索するとノーベル物理学賞のページ(https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2021/manabe/facts/)では“Syukuro Manabe”となっているではないか。

 なるほど、眞鍋博士は自分の名前を“Shukuro Manabe”ではなく“Syukuro Manabe”と表記していたのだ。これでは欧米人には読めない(!)だろう。“Syu”をどう読んだら良いのか、あるいはどう発音したら良いのかと迷うことになってしまう。“y”を無視して“Su”とすれば“sukuro”,“suku”あるいは“suki”などと短くすることができるであろう。私は他人の名前の読み方について勝手に推測し、勝手に納得しようとしていた。

 私は小学校の時代に、日本語の発音をローマ字表記する方法を学んだ。後年、その表記法を「ヘボン式」と呼ぶことを知った。「ヘボン式」では「しゅ」のような拗音(ようおん)は“shu”と表記することになっている。一方、「訓令式」と呼ばれる表記法もあり、この方式にしたがえば「しゅ」は“syu”と表記する。眞鍋博士は、どうやらこの方式のローマ字表記法で育った世代だったのではなかろうか。

 なお、訓令式とヘボン式の主な違いは次の表のようになる。
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2021年10月4日月曜日

最後のコンピュータ


・Knuhsの書斎 から転載

── 愛用のパソコンが壊れました


▼コンピュータの暴走
・2021年8月27日
 私の愛用しているパソコンに異常が生じたようである。最初の兆候は、使用中のアプリ(エディター)で画面スクロールが突然繰り返されるようになってしまったことである。キーやマウスに何かが触れているのではないかと確認してみたがどこにも異常はない。プログラムが暴走しているのだ。これはまずいと思って私はコンピュータの使用を一時止めることにした。

 コンピュータの本体が異常に熱を帯びている。一晩休ませて明日の朝もう一度確認してみることにした。長く使ってきたコンピュータだったからそろそろ寿命が尽きる頃だとある程度の覚悟はできていたので、私は早くも保存しなければならないファイルは何か と考え始めていた。

・2021年8月28日
 翌朝、コンピュータ本体に電源を入れる前に私は大型の扇風機を持ってきてノートパソコンの右側部分(一番熱を発しやすい場所)に強い風が当たるようにして本体の熱を逃がす工夫をした。(つづく)

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